肩こりについて
肩こりの主原因は、首から肩に
かけての筋肉の疲労である。
人の背骨はS字状の弯曲をもつ。これにより頭の重みによる負担を軽減
している。
事務職や針仕事をする人など、いすや床に座って仕事をする人に肩こりで悩む人が多い。
椅子に座ると骨盤の下部が前方に、上部が後方へと傾きがちになる。そのために腰椎の前弯が平坦となるか後弯化し、
背骨のS字状の弯曲は崩れてしまう。このために頭の重みによる負担が、首や肩の
周辺の筋肉に大きくかかり、こりを感ずるようになる。
床に正座やあぐらで座る場合も同様のことが起こりがちである。

座り方を改善することにより、首や肩のこりを軽減することができる。
座る際に骨盤が座面と接する「坐骨」の前の方で座面と接するようにして、骨盤が後方に傾くことのないようにとし、立ったときと同じ骨盤の角度を保って座面に置くようにして座る。このようにして座れば腰椎の前弯は保たれて背骨のS字状の弯曲も保たれ、首や肩の筋肉の負担は軽減する。
また、ふくらみを持った腰あてを背中にあてることや、座面が前に傾いた椅子を
用いて骨盤の角度を保つことで腰椎の前弯を保つ方法もある。
肩こりの原因は筋肉の疲労だけでなく、心臓や肝臓などの障害などの
内科や婦人科的な問題にあることもある。