腰痛の原因

 腰部には、
5つの腰椎
その間の椎間板という軟骨組織
それらを支える周辺の靭帯や筋肉
がある。これらの中に分布する痛覚受容器への刺激による信号が、神経を通じて脳へと 伝わることで 腰痛が発生する。

痛みの種類

化学的なもの
 腰部の組織が傷ついて炎症が起こり、プロスタグランジンやヒスタミンなどの 化学物質が生じ、それに痛覚が刺激を受けて生ずる。
力学的なもの
 腰部の組織に加わる力により、組織が変形して痛覚受容器を刺激し、痛みが生ずる。
神経性の痛み 
 つぶれた椎間板や変形した骨などで脊髄や神経が圧迫されたり、炎症を起こしたりして 痛みや痺れを生ずる。
心因性の腰痛
 心理的な要因により、痛みを感じることもある。
内科や泌尿器科、婦人科の問題によるもの 
 内臓の問題などにより、腰部などに痛みが出ることがある。 また、がんの骨への転移により痛みを生ずることもある。

 臀部から脚にかけての、痛みやしびれ・脱力感は、椎間板ヘルニアや脊髄症 などによる神経性の痛みであることが疑われる。
 荷物を持ち上げる時などに 突然腰部に生じた痛みは、腰部の筋肉や靭帯などの損傷により、痛みを引き起こす化学物質 が発生したためであることが疑われる。
 痛みがいつまでも軽減せず、またかえって強くなっていたり、 体を動かさずにじっとしていている時や、夜、床についても相変わらず 痛むような時は、内科泌尿器科婦人科の問題 によるものであることが疑われる。
 中でも最も数が多いものは力学的なものによる腰痛 である。


表紙・目次  力学的な腰痛  成人の急性腰痛治療ガイドライン  腰痛の予防について

王子カイロプラクティック