腰痛の原因
腰部には、痛みの種類
●化学的なもの
腰部の組織が傷ついて炎症が起こり、プロスタグランジンやヒスタミンなどの
化学物質が生じ、それに痛覚が刺激を受けて生ずる。
●力学的なもの
腰部の組織に加わる力により、組織が変形して痛覚受容器を刺激し、痛みが生ずる。
●神経性の痛み
つぶれた椎間板や変形した骨などで脊髄や神経が圧迫されたり、炎症を起こしたりして
痛みや痺れを生ずる。
●心因性の腰痛
心理的な要因により、痛みを感じることもある。
●内科や泌尿器科、婦人科の問題によるもの
内臓の問題などにより、腰部などに痛みが出ることがある。
また、がんの骨への転移により痛みを生ずることもある。
臀部から脚にかけての、痛みやしびれ・脱力感は、椎間板ヘルニアや脊髄症
などによる神経性の痛みであることが疑われる。
荷物を持ち上げる時などに
突然腰部に生じた痛みは、腰部の筋肉や靭帯などの損傷により、痛みを引き起こす化学物質
が発生したためであることが疑われる。
痛みがいつまでも軽減せず、またかえって強くなっていたり、
体を動かさずにじっとしていている時や、夜、床についても相変わらず
痛むような時は、内科や
泌尿器科・婦人科の問題
によるものであることが疑われる。
中でも最も数が多いものは力学的なものによる腰痛
である。
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